製品概要

通信安定性の向上と、製造・メンテナンスコストの削減を同時に実現
ゴア® 通信インフラ用プロテクティブベント - 用途

ゴア プロテクティブベントは、過酷な環境や遠隔地でも通信筐体を保護します。

今日の通信システムには、あらゆる場所で確実に接続できることが求められています。そのために、これまで以上に多くの通信機器が遠隔地に設置され、そして、これまで以上に多くの機器が極めて厳しい環境条件にさらされることになります。

ゴア® プロテクティブベントは以下のような機能を持っています。これらの機能によって、通信機器の長寿命化やメンテナンス費用の削減、保証クレームの頻度の低減とお客様の満足度の向上に貢献します。

  • 筐体の内外圧力差を効果的に解消し、シール部からの水・塵埃の侵入を防止
  • 結露を低減し電子機器の機能低下を予防
  • 筐体のシール部分にかかる圧力差による負荷を軽減
  • 雨の浸入、大気中の塵埃などの汚染物質の侵入を遮断
  • 過度に堅牢な筐体設計が不要となり、コストと重量を削減

世界のベント技術をリードするゴアは、15年以上にわたり、通信業界向けに設計されたベントソリューションを開発してきました。ゴアのグローバルR&Dとエンジニアリングチームは、初期製品コンセプトからプロトタイプ、サンプリング、テスト品、本製品の開発まで、あらゆる工程でお客様のパートナーとして協力させていただきます。

通信用の電子機器筐体にゴア® プロテクティブベントを使用すると、IPおよびNEMAの保護基準を満たしやすくなります。詳細はこちらをご覧ください。

ベントが必要な理由

ゴア® プロテクティブベントは、圧力を調整することで、屋外用密閉筐体と内部の電子部品の損傷を防ぎます。

屋外用重機・農耕機の動力や制御を担う電子機器の筐体は、さまざまな環境要因による危険にさらされています。いずれの要因も、筐体内部の繊細な電子機器の性能や信頼性、寿命に影響を及ぼす可能性があります。

屋外電子機器の課題
筐体のシール

密閉筐体の周辺環境が急激に、極端に、または繰り返し変化すると、筐体の内外に圧力差が生じます。気温の極端な変化(晴れた暑い日の急な雷雨)や、標高の変化(移動中)、内部の熱源が常に加熱と冷却を繰り返している場合などは、いずれも密閉筐体内外に圧力差が生じる要因となります。例えば、温度が急激に下がると筐体内に負圧が生じます。この圧力差が解消されないと、負圧によって筐体のシール部分に継続的に負荷が加わると、時間の経過とともにシール部分が破損して、水分や泥、粉じん、微粒子などの汚染物質が吸い込まれるリスクが高まります。

結露で曇ったガラス部

シール部分の破損以外に水分が浸入する要因としては、水蒸気が自然な分子運動によってプラスチック筐体の壁を透過する水分拡散があります。密閉筐体に入って出られなくなった水蒸気は、結露して水になります。結露が密閉筐体内にとどまると、レンズ機能を低下させたり、繊細な電子部品やバッテリーの接点に腐食を発生させたりする可能性があります。

ゴア® プロテクティブベントによる信頼性の高いソリューション

用途

通信インフラ向けの多様なベントソリューション

ゴア® プロテクティブベントの機能と性能の詳細は、こちらのカタログ(英語)でご確認ください。

タワートップ型通信機器筐体
タワートップ型通信機器筐体 タワートップ型通信機器筐体内に水が浸入すると、電子部品の腐食やショートの原因になります。ゴア® プロテクティブベントは、水蒸気を拡散させることによって、腐食とショートの原因となる筐体内の結露を抑えます。
基地局用バッテリーユニット
基地局用バッテリーユニット 爆発の危険を防ぐためには、バッテリーから発生する水素ガスの排出路が必要です。ゴア® プロテクティブベントは、汚染物質を遮断しながらガスをユニット外に排出します。
スモールセルノード
スモールセルノード スモールセルノードで一般的に使用されるプラスチック筐体には、内外圧力差の影響を受けやすいという問題があります。ゴアのベントソリューションは、水の浸入から電子部品を守ります。また、環境基準にも適合しています。
アンテナチルトモーター
アンテナチルトモーター アンテナチルトモーターの機械部品は、水やその他の汚染物質にさらされると不具合が生じる場合があります。ゴア® プロテクティブベントは、腐食の原因となる水や汚染物質を遮断するバリア機能を提供します。
カバレッジシステム
カバレッジシステム 中継機やバックホール回線接続機器など、ポイント・ツー・ポイント通信やマイクロ波無線などのサービスエリアを維持する装置に水が浸入すると、シグナルインテグリティーが損なわれます。ゴア® プロテクティブベントは、装置筐体の内圧を調整することで筐体シール部分への負荷を軽減し、水の浸入を防ぎます。
タワーマウントセンサー
タワーマウントセンサー 急速な温度変化によりセンサー内部に負圧が生じ、シール部分の損傷につながる可能性があります。その結果、内部に侵入した水がセンサーのドーム部分で結露し、日光を遮蔽して測定値の精度が低下します。ゴア® プロテクティブベントはセンサー内の圧力を調整し、シール部分に損傷を与える負圧の発生を防ぎます。

 

製品一覧

粘着材付きベント

粘着材付きシリーズ

スクリューインベント

スクリューイン
(ねじ込み型)
シリーズ

スナップインベント

スナップイン
(はめ込み型)
シリーズ

関連資料

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IEEE SENSORS 2024でゴアの世界を発見してください!
2024年10月21日~23日 会場:神戸ポートピアホテル

2024年10月21日 - 2024年10月23日

IEEE SENSORS 2024は、IEEEセンサーの中でも最大のイベントです。 日本ゴア合同会社は、10月21日から10月23日まで開催されるIEEE SENSORS 2024のブース#6にて、ゴアの最先端のソリューションをご紹介いたします。

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ゴア® プロテクティブベントのスクリューイン(ネジ込み型)シリーズに、 最高レベルの性能と耐久性を誇る ゴア ポリベント ステンレススチールが登場

公開日: 2020年7月13日

新製品 ゴア® ポリベント ステンレススチールは、過酷な環境条件に対する最高レベルの保護性能を実現します。

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新しいゴア® ポリベント Ex+、爆発性雰囲気下でも機器の高い安全性と保護性能を実現

公開日: 2017年11月28日

日本ゴア株式会社は、ゴア® ポリベント Ex+を発表しました。ゴア®ポリベント Ex+はプロテクティブベントのスクリューインシリーズの最新製品で、防爆安全基準であるIECExとATEXの認証を取得済みです。

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ゴア® ポリベントEx+:IECEx/ATEXの防爆認証を取得

公開日: 2017年11月27日

新発売のゴア® ポリベントEx+は、ゴア® プロテクティブベントのスクリューイン(ネジ込み型)シリーズの機能に加えて、IECExおよびATEX準拠の防爆性も備えています。過酷な環境で求められる妥協のない確かな性能を発揮し、作業員と機器の両方に対する「長期安全性」を高めるプラス(+)アルファの特長を備えた製品です。

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