製品概要

ゴア® RASTEX® ファイバーソーイングスレッドは、要求の厳しい湿式・乾式ろ過用途向けの工業用PTFE縫製糸です。エネルギー、鉱物、化学、金属産業といった幅広い分野での高温ガスろ過に最適です。また、湿潤環境に影響されないため、電解槽やその他の液体ろ過用途にも適しています。

製品特長

主な特長

  • 30年以上の実績に基づく技術
  • 縫製しやすい伸縮性
  • 100% ePTFE製
  • 高温下での低収縮性
  • 室温、高温下での高い引張り強度を保持
  • 経年劣化なし
  • 化学的に不活性

主な使用メリット

  • 幅広い耐薬品・耐熱性の縫製糸として使えるため、在庫と物流の簡素化が可能
  • 交換時間と工数を低減
  • 複数の糸を使い分ける必要がないため、機械の調整時間を削減
  • 化学薬品、高温、湿潤な環境下でも劣化なし

よくある質問

縫製されたフィルターバッグやカートリッジが壊れるのはなぜですか?

フィルターバッグ、カートリッジフィルターなどのろ過材は、耐薬品性、耐熱性、耐湿潤性が求められる環境下で使用するケースが大半です。こうした過酷な条件で長期間に渡り使用し続けると、多くの場合、縫製糸が最初に劣化し、結果としてろ過材の劣化にもつながります。場合によっては、糸が使用環境に適していないケースもあります。

高温下において、ゴアのPTFE縫製糸が持つ破壊強度はどのようなメリットをもたらしますか?

PTFE縫製糸は多くの場合、厳しい化学薬品環境下で200-260℃などの高い温度環境下で使用されます。このような環境下では、通常のPTFE縫製糸より強度保持力が高い延伸PTFEであるゴア® RASTEX® ソーイングスレッドは、長く縫製糸としての役割を果たします。この特性により、交換頻度を大幅に減らし、使用期間全体にわたって安心して使用することができます。

高温状態において、ゴアのPTFE縫製糸が持つ収縮特性はどのようなメリットをもたらしますか?

ろ過布用PTFE縫製糸は230-260℃といった高温環境下で使用することがあります。このような高温環境下では糸は収縮しやすく、糸の収縮により縫製箇所が収縮します。収縮が大きいとフィルターの寸法が安定しなくなり、フィルターの機能と性能が損なわれます。ゴア® RASTEX® ソーイングスレッドは延伸PTFE製のため、熱収縮を他の製品に比べると非常に小さい3%以下に抑えていますので、フィルターの性能を最大限引き出します。

関連資料

本製品は、工業製品に限定してご使用ください。

食品、医薬品、化粧品または医療機器の製造、加工、包装工程にはご使用いただけません。