シンプルで費用対効果に優れる水銀/SO2 コントロール
カタログ, 日本語
下水汚泥、一般・産業廃棄物、有害廃棄物の焼却施設は、様々な大気汚染物質の排出量を削減するために、世界各国で規制対象となっています。水銀排出抑制技術として、活性炭噴霧と固定式活性炭吸着塔の2つが一般的です。各技術はそれぞれにメリットと制約があり、最適なソリューションの選択は導入施設の状況によります。ゴアはこうした制約を解消する実証済みの新たな技術を、提供致します。
複数汚染物質のコントロールシステム
ゴア 水銀/SO2コントロールシステムは、焼却排ガスからガス状の水銀およびSO2 を除去するための独自の固定式触媒・吸着システムです。このシステムは、圧力損 失が非常に小さい開口部デザインを用いた、積層可能なモジュールをベースとし ています。モジュールを所定の場所に据え置くだけで、継続的かつ化学的に水銀 を吸収、SO2を液相の硫酸に変換し、メンテナンスや調整作業は不要です。
活性炭吸着塔に比べ安価な初期投資
- 設備規模が小さく省スペースで設置可能
- モジュール前段での排ガス調整が不要(湿ガス下でも水銀除去可能)
安価なランニングコスト
- 長寿命
- メンテナンスや調整作業が不要
- 低い圧力損失
全体プロセスへの影響が少ない
- 活性炭や化学薬品の噴霧/注入が不要
- 飛灰を汚染する事が無い
- 排水処理システムへの影響が無い
SO2除去のコベネフィット
- 有価副生物の生成によるさらなるコスト削減
水銀捕集の科学的メカニズム
この技術の核心となっているのは、ゴアが開発したフッ素ポリマー・ベースの革新的な材料である「吸着ポリマー触媒」(SPC)複合材料です。この材料に含まれる吸着剤は、金属水銀と酸化水銀を高効率で捕集します。吸着剤や化学薬品の噴霧や注入が不要なため、飛灰の汚染や、除去が必要となる追加的な粒子状物質が生成されることへの懸念を解消できます。
排ガス中のSO2は触媒により液相の硫酸へと変換され、疎水性能を有するSPCから液滴として排出されます。