リメディア® の温度仕様は?

リメディア® の使用温度はバグフィルタ内部温度が180℃~260℃の範囲です。180℃というのは触媒が十分機能する温度の下限になります。最高連続使用温度はePTFEの耐熱温度の260℃、1日当たり5分まで274℃の暴露が許容できます。高温になるとバグフィルタ入口のダイオキシン類量が多くなりますが、一方でリメディア® の触媒の活性は高温になるほど向上するので、効率よくダイオキシン類を分解除去できます。日本国内では220℃~230℃の高温で長期間ご使用いただいている実績もございます。

現在使用している、バグフィルタのろ過速度(処理風量)を変更する必要があるか?

通常の設計条件(1.2m/min 以下)であれば、その必要はありません。触媒の分解性能だけを考えれば1.4m/minまで使用可能ですが、気流の影響による圧力損失の上昇、フィルター(ろ布)同士の接触による破損の可能性等が高くなるため、長期間安心して使っていただくことを考えると 1.2m/min 以下をお勧めいたします。もし今までに偏流の兆候が見られた場合は、バグフィルタの点検、過去の破損ろ布の調査報告書を確認させていただきます。

リメディア® の寿命は?

リメディア® の寿命はフィルタ-(ろ布)としての機能と触媒としての機能との両方を考える必要があります。フィルター(ろ布)としては触媒/延伸ポリテトラフルオロエチレン(ePTFEファイバーで出来ていることから、強度が非常に高く化学的に安定しています。またゴア® メンブレンによる表面ろ過機能を有しているため差圧を低く抑えられ、パルス回数を減らせます。よってリテーナーとの接触による疲労が減り、機械的ストレスの軽減ができます。通常の運転をしていただければ、従来使用しているガラスやPTFE+ガラス繊維等よりも寿命延長が期待できます。 触媒としては、ゴア® メンブレンがあることによって、触媒がばいじんに汚染されることがありませんので、通常の運転条件で使用すればフィルター(ろ布)の寿命よりも長いのです。 したがって、ダイオキシン類制御システムとして5年の寿命が期待できるのです。

リメディア® の使用後の推奨廃棄方法は?

基本的には現在ご使用されているフィルタ-(ろ布)と同じ処理方法となります。重金属である触媒は、繊維と完全に一体化しているので溶出試験をしても検出されないほどなのです。また飛灰中の金属の濃度は、フィルター(ろ布)中の触媒濃度よりもはるかに高いので、その廃棄方法は表面に付着している飛灰の成分によって決まってきます。

リメディア® は、特定のダイオキシン類異性体を選択的に分解し、その他の異性体は分解しないのか?

リメディア® は、選択的に分解を行うのではなく、全ての有害ダイオキシン類異性体を分解します。

酸性・アルカリ性へのリメディア® の耐性は?

触媒/延伸ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE) 基材は化学的に安定した素材であり、酸性・アルカリ性条件ともに卓越した耐久性をもっています。基材は、耐化学薬品性を有しているため、酸性・アルカリ性両方の環境に対して、高い耐性を誇ります。詳細は弊社にお問い合わせ下さい。

リメディア® の価格は?

リメディア® はPTFE+ガラス繊維のようなフィルター(ろ布)ではなく、ダイオキシン類を分解するシステムです。活性炭とコストを比較してみると、通常の全連焼却場であれば、約3年でペイできます。またサイズ、ダイオキシン除去要求レベル、運転条件によって、価格は変動します。貴プロジェクトに対する価格に関しては、弊社にお問い合わせ下さい。是非貴プラントの条件でのコストシミュレーションをさせて下さい。

本製品は、工業製品に限定してご使用ください。

食品、医薬品、化粧品または医療機器の製造、加工、包装工程にはご使用いただけません。