バグフィルターの差圧はなぜ重要なのか

バグフィルター内では、効率的な運転を確保するために、多くの要素をコントロールする必要があります。その中でも特に重要なのが差圧です。

差圧に影響を及ぼす要因はいくつかありますが、その原因を探るにはまずバグフィルターの圧力損失測定が正しく行われている必要があります。

測定が正しく行われていることで、バグフィルター内のどこで問題が発生しているのか、また問題の原因がフィルターなのか、バグフィルターにあるのかを特定することができます。バグフィルターの正しい圧力損失測定は、予防保全の重要な一環であり、誤ったガスの侵入などトラブルの警告サインを早期に発見することができます。

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バグフィルターにおける差圧の目安

バグフィルターにおける差圧の目安は、バグフィルターの設計や使用条件によって異なりますが、一般的にはフィルターの種類やサイズに応じて一定の範囲内に収めることが望ましいです。

通常、バグフィルターの差圧は、フィルターの設計やメンテナンス方式に基づいて定められる基準値よりもわずかに高い場合は許容されます。ただし、差圧が長期間にわたって過度に高い場合は、フィルターの目詰まりや運転の問題が考えられるため、定期的なモニタリングと適切なメンテナンスが重要です。

バグフィルターの差圧が高くなる要因

バグフィルターの差圧が高くなる主な原因は、フィルター表面にこびりついたダストや異物によるフィルターの目詰まりです。これにより、空気の流れが制限され、本来の集塵能力が低下し、差圧の大幅な上昇を引き起こします。

また、空気中の湿気や誤ったメンテナンスサイクル、不適切な起動・シャットダウン手順なども、差圧の上昇を引き起こす要因となります。

差圧の上昇を引き起こす4つの要因

ここでは先ほど述べた、バグフィルターの差圧上昇を引き起こす要因を具体的に紹介します。

1.不適切なパルス圧力

パルス圧力が低すぎると、フィルターバッグの清浄が不十分になり、フィルターの目詰まりを引き起こし、またエネルギーコストの増加にもつながります。

2.気流中の過剰な水分

ダストに含まれる湿気は、フィルター表面に湿って粘性の高いダストケーキ層を形成する原因にもなります。湿ったダストケーキ層は、フィルターの通気を阻害するため、高い差圧の要因となります。

3.定期的なメンテナンスを行っていない

適切なタイミングで、バグフィルターのメンテナンスや清掃が行われていないと、フィルターバッグの表面に、ダストがこびりついて、払い落しされなくなることがあります。また、ダストの種類により、必要なメンテナンスサイクルも異なります。最適な設定については、バグフィルターまたはフィルターの各サプライヤーにご相談ください。

4.誤った運転方法

バグフィルターの起動時に、適切なウォームアップが行われないと、高い湿度条件が生じ、粘着性のあるダストケーキ層が形成され、差圧が上昇します。そのためシャットダウン前に、フィルターをクリーニングすることが必要です。適切なクリーニングが行われなかった場合、フィルターバッグ表面でダストが固まり、起動時に差圧の上昇を引き起こす可能性があります。

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