EV市場はサステナビリティ向上への道をどのようにして開くのか
二酸化炭素排出とそれに伴う気候変動から地球を守るということに関して、自動車業界はその課題を受け入れ、その責任を引き受けてきました。電気自動車(BEV)は、主要自動車メーカーすべての主力製品カテゴリーとなっています。自動車メーカー各社は、性能を向上させた革新的なEVモデルを次々と開発し、EVインフラに投資することで、EVへの移行を推進してきました。
しかし、よりサステナブルな電気自動車への移行は自動車部品メーカーと自動車メーカー各社に新たな課題をもたらすでしょう。高度化し、密集して設置される電子部品は内圧調整や水の侵入という観点からさらなる保護が求められます。湿気管理、熱管理やほかの課題も出てくるでしょう。
そこで、自動車業界に精通したゴアが、革新的で信頼性の高いオートモーティブベントでお力添えいたします。
自動車:電気自動車(BEV) 製品情報
電気自動車は、故障すれば深刻な結果を招きかねないため、電子部品への依存度が高くなります。
EVの電子制御ユニットは、安全監視用のデュアルコアおよびマルチコアプロセッサーと冗長性部品を備えて、圧力調整とエアフローを望ましいレベルにするためにはより効果的なベントが必要になる場合があります。
エンジンコントロールユニットやパワーステアリングコントロールユニット(EPS)といった単一のコンポーネントの誤動作が重大な故障につながる可能性があるため、電気自動車の電子部品はより厳密に評価する必要があります。
3. ADASセンサー用ゴアオートモーティブベント
4. 電気自動車バッテリーストレージ用ゴアオートモーティブベント
ゴアオートモーティブベントでシステムやコンポーネントを確実に保護
電気自動車コンポーネントに備わる機能を制限してしまうおそれがある環境リスクに対して、信頼性の高い保護が必要ですか?具体的なベント要件については、直接お問い合わせください。あるいは、引き続きこちらをお読みいただければ、なぜゴアが電気自動車業界の自動車部品メーカーおよび自動車メーカー各社にとって理想的なパートナーであるのかがおわかりいただけます。
ePTFE:自動車電装品向けゴアメンブレンの技術基盤
ゴアの核となる能力は、メンブレンエンジニアリング、特にePTFE(延伸ポリテトラフルオロエチレン)に関する専門知識です。私たち独自のゴアePTFEメンブレンは、目的に合わせて調整することで、様々な性状と性能特性を持たせることが可能です。メンブレンがこのような構造であることは、ゴアオートモーティブベントによる電気自動車の電子部品の保護に役立っています。
ePTFE製:ゴアオートモーティブベントの強力なポートフォリオ
ゴアのePTFEは、幅広いベントソリューションに応じ、特有の性能特性を備えた構造です。お選びいただくゴアオートモーティブベントの種類にかかわらず、性能、耐久性、信頼性の面で業界最高の要件を満たす製品を手にしていただけます。
特定のEV用部品の保護・強化に使用できるゴアオートモーティブベントのカテゴリーをチェックしてみてください。
車載電子機器用ゴア® オートモーティブベント
水や自動車用フルード、汚染物質の侵入からEVの電気・電子モジュールを保護。圧力調整も行い、デリケートな電装品の損傷を防ぎます。
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パワートレイン向けゴア® オートモーティブベント
EVの電動パワートレインやドライブラインコンポーネントの確実な防水・防塵さらには圧力調整が期待できます。
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車載電子機器用ゴア® オートモーティブベント
EVのトルクセンサーやブーツ、モーター、ベルトドライブ、電動パワーパック(EPP)など、電動パワステアリングラックコンポーネントの信頼性を維持・向上させます。
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車載ランプ用ゴア® オートモーティブベント
電気自動車のヘッドランプやフォグランプ、リアランプ、アクセサリランプの結露低減、防水・防塵、圧力調整を可能にします。
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ゴアは、信頼性の高いベント製品と十分なサービス・サポートを一つにして提供
ゴアは自動車業界で40年近くの経験を積んだパートナーとして、自動車メーカーおよび自動車部品メーカー各社がEVを製造されるプロセスにおいて、皆様をサポートする能力を築き上げてきました。ゴアとパートナーになることで、自動車メーカーおよび自動車部品メーカー各社は、実績のあるゴアの高性能ベント製品を手にできるだけでなく、EVの電装品を確実に保護し続けるのに役立つ包括的なサービスとサポートを受けることができます。
ゴアとのパートナーシップから得られるメリットをご自身の目でお確かめください。
1. 品質保証
ゴアオートモーティブベントは各種とも、業界最高標準(ISO 9001、ISO 14001、IATF 16949)に適合し、環境性能要件(熱衝撃、湿度、塩水噴霧および水没に対する耐性)も満たしています。ゴアの品質記録は追跡可能です。ゴアのベントは、すべての主要自動車メーカーおよび自動車部品メーカーにお使いただいており、その数は数十億個にも及びます。
2.製品試験
ゴアのベントはグローバル試験施設での厳しい製品検査工程と品質監視を経て、お客様に納品されます。eWEP(耐水圧)試験やエアフロー測定試験など、現実に即したアプリケーション条件下で、ゴアのエキスパートによって複数の試験が実施されます。
3. グローバルな可用性
ゴアは28のセールスオフィスと4つの製造・研究開発施設で構成されるグローバルネットワークを有しており、いつもお客様の近くにいます。グローバルに事業を展開していることで、お客様からの要求に迅速に対応でき、それによってサプライチェーンの問題を最小限に抑えることができます。
4. 製品供給
ゴアは、高品質で安定性の高い製品を提供するだけでなく、自動車業界のお客様にとって信頼できるサプライヤーになろうと懸命に取り組んでいます。世界規模の生産能力を持つことにより、製造4施設すべてが持続可能な量の原材料を安定して入手できるようになります。そうすることで、私たちは強力で拡張性のあるベント生産と、EVの自動車メーカーおよび自動車部品メーカー各社へのオンタイムデリバリーを可能にしているのです。
5. コンプライアンス
すべてのゴアオートモーティブベントは、自動車業界の規制要求事項に準拠しています。これには当然、Global Automotive Declarable Substance List (GADSL)の規制や、ヨーロッパのRoHS指令、REACHなどの規程にある制限物質に関連する特定のEU標準が含まれます。新しいベント製品を開発する際、ゴアの材料エンジニアは一歩先を見据え、REACH規則の将来的な変更を予測し、現在および将来のコンプライアンスを確保します。
6. テクニカルサポート
ゴアにはグローバルネットワークがあるため、ゴアのオートモーティブベントにはアプリケーションエンジニアによる最高のサポートが受けられます。いかなるご要望、ゴアのベントソリューションの組付・取付に関するご質問にもタイムリーに対応いたします。
ベントだけに留まらない:ゴアはどのようにイノベーションとサステナビリティを前進させるのか
ゴアでは、専門家とスペシャリストが革新的なメンブレンソリューションの開発に継続的に取り組んでいます。そのため、皆様のEVコンポーネントを確実に保護し、性能を向上させるさらに進んだ方法を提供し続けることができます。
まだ満たされていないニーズに対応するソリューションをつくる
将来の要求と顧客のニーズを満たすイノベーションを考え出すこと。それが私たちのモチベーションの中核です。だからこそ、ゴアのメンブレンエンジニアはお客様と協力し、水分管理、温度管理、音響管理、電気自動車のバッテリー性能の向上など、アプリケーションの幅をさらに広げる新しい技術を探求し続けるのです。
詳細については、お問い合わせフォームにご記入いただき、ご連絡ください。
ゴアのサステナビリティに対するコミットメント
モビリティ部門におけるサステナビリティ向上に貢献するため、私たちの取り組みは電気自動車用の信頼性の高いベント製品を提供するだけに留まりません。革新的なゴア燃料電池技術で乗用車、バス、トラックなどの燃料電池自動車向けのソリューションを提供し、他のサステナブルな輸送システムのサポートも行っています。
とはいえ、コンポーネントの耐久性を高める製品の提供は、ゴアがサステナビリティに貢献していることのほんの一部にすぎません。一企業として、私たちは自ら定めた高いサステナビリティ基準に沿うよう、できることをひたむきに行っています。
ゴアが熱い思いで取り組むサステナビリティへのコミットメントがおわかりいただける活動分野をいくつかご紹介します。
- エネルギーデータから学ぶ:私たちは、エネルギーと燃料の消費データを常に収集・分析し、エネルギー使用全体を最適化しています。さらに、温室効果ガスを削減するために、生産全体を温室効果ガスインベントリに合わせています。
- 全体効率を向上させる:よりエネルギーを意識したプロセスばかりでなく、より効率的な機器を常に模索することは、私たちのサステナビリティアジェンダの主要な部分です。ゴアのグローバル施設のビルディングエンベロープならびにエアハンドリングの改善は、最適化の実践例の2つにすぎません。
- サステナブルなエネルギーを生み出す:可能な限り、化石燃料を再生可能エネルギー源に切り替えます。たとえば、プッツブルン(ドイツ)とフェニックス(アメリカ)にあるゴアの生産施設では、太陽光発電システムを利用して現場でエネルギーを得ています。
- 再生可能エネルギー由来電力を購入する:現時点で、現場でエネルギーを生み出すことができない場合には、再生可能資源由来のエネルギーを購入します。この取り組みは、ドイツとイギリスの施設ですでに始まっており、中国、日本、アメリカの拠点でもまもなく展開されます。
- 生産をカーボンニュートラルにする:全社規模での生産プロセスについて、明確な目標を設定しています。2030年までに、施設のスコープ1およびスコープ2排出量を60%削減することをターゲットとしています。また、2050年までに完全なカーボンニュートラルの達成を目指しています。