ゴアについて
1958年に創立された材料科学のグローバル企業であるゴアは、5大陸に13,000名を超えるアソシエート(社員)を擁し、さまざまな業界において数千もの製品を取り扱っています。これらには、高性能ファブリクスから埋込み型医療機器、また二酸化炭素排出量の削減や宇宙の探査、その他複雑な課題の解決に貢献する製品などが含まれます。
概要
- 1958年1月1日、アメリカデラウェア州ニューアークで、ウィルバート・L(ビル)・ゴアとジュネヴィーヴ(ヴィーヴ)・ゴアによって創立されました。
- 13,000人を超えるアソシエート(社員)を擁し、年間売上は48億ドルに上ります。
- 高性能ファブリクス、電子機器、医療機器、高分子加工などを含むさまざまな分野において、3,500件以上の特許を世界中で取得しています。
- Great Place to Work®(働きがいのある会社)に連続して認定されています。
- ファスト・カンパニー社より「最も革新的な企業」の1社に選出されました。
- アメリカ最大の非上場企業200社に選ばれています。
ゴアの歴史
私たちの物語は、デラウェア州ニューアークにある一軒家において、ささやかに始まります。
創立者のビル・ゴアとヴィーヴ・ゴアは、23回目の結婚記念日である1958年1月1日に、自宅の地下室で事業の第一歩を踏み出しました。
2人は共に40代半ばで、2人の大学生を含む5人の子供がいました。夢を追い駆けるため、ビルは上級化学研究者の職を手放したのです。
ある多用途の材料がビルの心を捉えていました。それは1938年にデュポン社のロイ・プランケットが発見したポリテトラフルオロエチレン(PTFE)で、ビルはそれにまだ見ぬ大きな可能性を見出していました。
ビルとヴィーヴは起業家精神に突き動かされ、材料科学の革新を通して、生活や産業をより良くする新たな機会を追い求めました。
創業初期の製品:通信や宇宙探査を牽引
エンタープライズの最初の製品は、PTFEでコーティングされたフラットケーブルで、その用途は地下の送水管や、世界初のスーパーコンピューターの一種に使われた背面基板など、多岐に渡りました。
その後10年も経たず、ゴアのケーブルは宇宙や月面で使われるようになりました。
しかし、ワイヤーやケーブルは序章にすぎません。ビルはPTFEに無限の可能性を見出していました。そしてまた、創造性や協調性を育み、個人が自由に成長できる適切な環境が整っていれば、ゴア夫婦や当初のアソシエートたちができることに限界はないことを知っていました。
影響力の拡大(ePTFEストーリー)
1969年の歴史的発見により、ゴアの可能性はますます広がりました。
ビルとヴィーヴの長男であるボブ・ゴアは、ある課題の解決に着手しました。PTFEを1.5倍に延伸し、配管用スレッドテープの望外の大量注文に応えることです。当時の科学文献には、PTFEを1.1倍以上延伸できるとはどこにも書いてありませんでした。
ゆっくり慎重に引き延ばす従来のやり方で失敗したボブはいら立ちを募らせ、ロッド状(棒状)のPTFEをつかむと、勢いよく引っ張りました。
ロッドは破断するどころか、腕の長さいっぱいに延びました。延びただけでなく、広がったのです。元の直径を維持し、数多くの有望な特性を持ちながら、柔らかくしなやかになりました。これによって数え切れないほど多様なイノベーションへの道が開かれたのです。
ゴアはこれからも新しい複合材料や素材の探求と開発を続け、お客様のためにさらなる難題の解決に取り組みます。ゴアのイノベーションについては、こちらにて詳しく紹介しています。
ゴアのカルチャー
ビル・ゴアとヴィーヴ・ゴアは、人が生まれながらにして持っている独創的な問題解決能力を信じていました。また、人は適切な職場環境が与えられれば、夢で終わるようなことでも達成できると考えていました。
創立時から、互いに協力し合うチームを基本とした職場環境作りに努めてきました。そこでアソシエートの革新性と創造性が育ちます。
私たちはアソシエート兼共同オーナーとして、全体の成功を推進する意思決定を任され、「ラティス構造」と呼ばれるコミュニケーション構造の中で協力して仕事を進めます。ラティス構造の中でアソシエートは、従来型の指令系統の制約を受けることなく、ネットワークを構築します。
ゴアのカルチャーは、私たちの働き方をご覧いただければ分かります。大切なのは、協力、イノベーション、そしてコミットメントです。私たちの成功はゴアの成功であり、ゴアの成功は私たちの成功であるからです。
私たちはゴアでの仕事に誇りを持っています。ゴアの製品は、消防士やアウトドアの愛好家、通勤中の人から心臓病の患者様まで、世界中でさまざまな人々をサポートしています。日々、Together, improving life(共に、生活を向上させる)という共通のプロミスのもとで結ばれ、ユニークな人材と多様な視点をもって、お客さまが抱える大きな課題に取り組んでいます。
指針となるプリンシプル(原則)
ゴアのカルチャーの中心には、ビル・ゴアが策定した4つの指針となるプリンシプルがあり、日々のやり取りや意思決定を導いています。
フリーダム:私たちは互いを信頼し、仲間のアソシエートを認め、支援し、エンパワーしあうことで、知識、スキル、責任範囲を広げていきます。
フェアネス:私たちは共にインクルーシブな環境を持つ魅力あるエンタープライズを維持する責任を担っています。またアソシエート同士、そして一緒に仕事をする全ての人々に対して公平であることに努めます。
コミットメント:私たちは自らのコミットメントを表明し、それをやり遂げることにより、仲間のアソシエートに、チームに、そしてお客様に自分自身の責任を示します。
ウォーターライン:全員がゴアの株主である私たちは、エンタープライズの長期的成功や評価に深刻な打撃を与えかねない行動をとる前に、適切なアソシエートに相談します。
私たちの信条とプリンシプルについては、ゴアで働くということ、およびカルチャープレスキットで詳しく紹介しています。