エンタープライズの責任
私たちは、信頼関係、健全なビジネス慣行、環境保全への責任に加え、意思決定ならびにお客様・サプライヤーおよび互いに対しする強い責任感を導く核となるプリンシプル(原則)を通じて、脈々と受け継いできたインテグリティーを維持しています。
概要
ゴアは65年以上にわたり、意義ある影響を世界にもたらす製品を作り続けています。生活をより良くするこれらのイノベーションに誇りを持っていますが、一方でまた、私たちの成功は、「何を作るか」だけでなく、「どのように作るか」でもあります。私たちは私たちのプリンシプル(原則)を具現化し、日々の仕事や相互関係において、高い倫理観とインテグリティーを受け継ぐべく努力しています。これには、個人のアカウンタビリティ、フェアネス、環境保全への責任、健全なグローバル・ビジネス慣行へのコミットメントが含まれます。
アソシエート倫理行動基準
ゴアのカルチャーの根幹を成す強固な価値観は、世界的に高い評価を獲得し、業績を上げる直接的な原動力となっています。アソシエート一人ひとりの行動は、ゴアに対して大きな影響を与える可能性があるため、その価値観に従うとともに、各国における法令を遵守し、誠実に責任を持って行動しなければなりません。
「アソシエート倫理行動基準」は、ゴアの方針と手順が簡潔にまとめられた冊子で、法的・倫理的観点から、ビジネスを誠実に進めるための手引きとなっています。それぞれの母国語で書かれた倫理行動基準が全てのアソシエートに配布され、それをビジネス活動で活かすための研修が行われます。倫理行動基準にある法的・倫理的な事柄を遵守することは、ゴアの雇用条件の一つとなっています。
また、この冊子は代理店やコンサルタント、販売店などのゴアおよびゴア製品の公式な代理人となる第三者に対する倫理基準も定めており、この基準の遵守は、契約上の義務となっています。
ダイバーシティー、エクイティー&インクルージョン(DE&I)
ゴアでは、一人ひとりが大切な存在です。年齢、能力、障がい、性別、国籍、人種、宗教、性的指向、また全ての人々にとって重要な個人を識別するその他の要素に関わらず、私たちの基本理念とプリンシプル(原則)に約束されたインクルージョンを全てのアソシエートに体験してほしいと願っています。
ダイバーシティーとインクルージョンは、アソシエートにとって働きがいのある職場環境を維持するために、極めて重要な要素です。多様なバックグラウンド、才能、視点を受け入れ、一人ひとりがお互いの貢献を認識しあい、優れた経営判断を下すために、エンタープライズにある全ての英知を結集することで、私たち全員の力はそれぞれの力の単なる足し合わせではなく、それ以上の力になると考えています。
エンタープライズとしてゴアを差別化しているもの。それは、アソシエートの存在に他なりません。アソシエートが持つ多様な視点、才能、経験は、これまで65年以上にわたってゴアの原動力であり続けました。そしてこれからも、自分の力を発揮できるエンタープライズであり続けるため、アソシエートは進んでゆきます。
アソシエートネットワーク
アソシエートネットワークは、ネットワーキング、人材開発、教育、アウトリーチなどの取り組みを推進する自発的な活動グループです。現在、世界各地のゴアの職場で結成されているネットワークには、アフリカ系アメリカ人、アジア太平洋アライアンス、グラスルーツサステナビリティー、ラテン・ヒスパニック系、プライド・アライアンス、カレイドスコープ、アメリカ先住民、女性のグローバルレプレゼンテーション、ストロング・ワーキング・アビリティー、退役軍人、シルバー・レボリューションなどのグループがあります。これらのネットワークは、さまざまな文化、世代、ジェンダー、国籍についての学びや探求を促し、相互に関係を築くサポートをしており、健全なワークライフバランスの維持にも寄与しています。
ダイバーシティーに関する認知向上
ゴアで働く全てのアソシエートが成長する機会を持ち、チャレンジングでもやりがいあるキャリアを築けるよう、次のようなサポートを用意しています。
- ゴアの企業カルチャーと価値観を学ぶためのオリエンテーション
- 成長と人材開発を支援するスポンサー
- ダイバーシティーに関連する人材開発プログラム
ワークライフバランスのための諸制度
ゴアでは、職場でのダイバーシティーと同様に、アソシエートが家庭で抱える多様なニーズについても認識しています。私たちはワークライフバランスのニーズを叶える柔軟性をもたらすツールやリソースを用意しています。
- 社内トレーニング、継続学習、社外研修
- フレキシブルな就業時間やハイブリット/在宅勤務制度の導入など、仕事や役割に応じた柔軟な働き方
アソシエートを尊重することは、ゴア創立以来の特徴です。アソシエートたちの多様な視点、経歴、ニーズを尊重して初めて、ゴアでアソシエートたちを真に成長させることができます。そしてアソシエートたちが成長して初めて、ゴアも成長できるのです。
サステナビリティー:私たちのアプローチ
私たちのサステナビリティー重視の姿勢は、 ゴアのプロミスである「Together, improving life(共に、生活を向上させる)」、および長年にわたり築き上げてきたてプリンシプル(原則)や、アソシエート、お客様および地域社会へのコミットメント(約束)に現れています。
私たちは、企業として、また個人として、環境や社会に対する責任を果たしながら、経済や社会にポジティブな影響を及ぼすように努めています。
私たちは材料科学の専門性を生かし、生活の質を高め、次世代が直面するサステナビリティーの課題に対応する製品を生み出しています。人々の健康と地球にポジティブな影響を与える私たちのイノベーションを通じて、サステナビリティーに対して最大限に貢献できると確信しています。
2023年ゴア・サステナビリティ・アップデート
方針/声明
社会的責任
「アソシエート同士、そして一緒に仕事をする全ての人々に対して公平であることに努める」ことを重視するフェアネスのプリンシプル(原則)は、私たちの価値観が、地域社会やお客さま、またサプライチェーンに関わる全ての人々にまで及ぶことを明確に示しています。
フェアにインテグリティーをもって行動することに対するこのコミットメントは、社会的責任の核心です。私たちは、事業運営や、アソシエート、お客さま、地域社会、サプライチェーンのパートナー企業とその従業員の皆さま、規制当局、市民社会組織などとの相互関係がもたらす影響に対し、説明責任を負っています。
社会的責任は幅広いテーマであり、DE&I(ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン)、サプライヤーダイバーシティー、社会貢献、倫理・コンプライアンスなど、さまざまなプログラムやイニシアチブが含まれます。その全てが、ゴアが良き企業市民になることに寄与しています。
環境に対する責任
私たちは深い科学的知識と情熱でイノベーションを促進し、早急な対応が求められるサステナビリティーの課題に取り組んでいます。これには困難な環境問題を解決に導く製品が含まれ、燃料電池用のメンブレンや、コンポスト・カバー・システムに採用されているろ過技術など、多岐にわたります。
私たちは、空気、水、エネルギー資源を守り、廃棄物の適切な管理を徹底してまいります。リーダーシップチームは環境および安全衛生に対する測定可能な目標が設定していますが、引き続き現状を適切に反映し、また今後の方向性を定めるため、適宜見直していきます。
ゴアは遅くとも2030年までに関連施設の二酸化炭素排出の絶対量を60パーセント削減するという目標を設定しており、2050年までにカーボンニュートラルの達成を目指します。これらの意欲的な目標は科学的根拠から導かれたものであり、パリ協定および世界の専門家のガイダンスに基づいています。専門家らは地球の気温上昇を産業革命前の水準からプラス摂氏1.5度までに留めるために、人類全体が二酸化炭素排出量の削減に懸命に取り組むべき指標を示しています。
地球が社会的、環境的な課題に直面している今、独自の専門技術を駆使して将来の世代に恩恵をもたらす持続可能なソリューションを生み出すことがゴアの責任であり、私たちはその責任を真摯に捉えています。
カーボンアップデート
方針/声明
マテリアル・スチュワードシップ
ゴアは、製品を販売する地域に適用される環境基準や安全基準を満たし、またはその基準を上回る高性能な製品を開発しています。イノベーションにコミットし、お客さまやエンドユーザーの皆さまのニーズに応え、適切な業界基準も遵守すべく、製品の継続的な改良に取り組んでいます。科学の発展に応じて、独自の広範な社内テストを行い、独自の研究への投資を通じて、環境に責任を持つ社会的価値の高い製品を製造し、お届けします。